四谷怪談 〜 新宿区・四谷
オススメしたい東京23区のスポットを、個人の視線で紹介していきます。
今回は新宿四谷「四谷怪談」にまつわるスポットです。
前回の太宗寺も含め、新宿には寺社仏閣が多いのです。
四ツ谷駅から新宿駅へと続く新宿通りの裏にも民家の間にお寺が点在しています。
その中に「於岩稲荷 陽運寺」と「於岩稲荷 田宮神社」が道を挟んではす向かいにあります。
わかりやすい行き方としては、外苑東通りをメトロ四谷三丁目駅から信濃町駅方面に向かって左側歩道を歩いていき、左門町の信号を左に曲がると、以下の写真の案内があります。曲がると住宅街に入りますが、驚かずそのまま歩いてください。
歩いて最初に右側に見えるのが「於岩稲荷 陽運寺」です。
お寺とお稲荷さんが一緒になっていますね。
お寺自体の歴史はそれほど古くなく、昭和初期に創建されたそうです。
縁切り・縁結び祈願のお寺として有名ですし、芸事の上達祈願のためいらっしゃる芸能人の方も多いようです。
1月8月を除く毎月1日には開運祈願祭が行われています。
薬師堂が本堂になっていて、そこに木造の「お岩像」を祭っていることから、お岩さんと関係があるようですね。お岩さんは神様ではないですし、お寺の中に稲荷神社もあるということから「於岩稲荷」と呼ばれているんですね。
本堂の前にはおみくじの箱があります。
左側には、縁切り・縁結びのお寺ゆえに、その為の絵馬も用意されています。
縁切りの絵馬…切実な気がします。
私も購入して試したのは、「叶い玉」。願いを心の中で言いながら、石の鉢にくり抜かれた穴へ玉を投げ入れます。チャンスは3回。 距離が近いので大人なら簡単に入ります。みんなの願いがかなうといいですね。もちろん私のも!
奥にはお岩様ゆかりの井戸があります。
門から本堂へ向かう石畳を歩き、ふと足元を見ると小さな大黒様が。
小さいですが、見たら幸せな気分になれる大黒様です。
陽運寺を出て、新宿通り方面に歩き始めてすぐ左側に、「於岩稲荷田宮神社」があります。
もともとは田宮家の屋敷で、岩という女性が江戸時代に稲荷神社を完成したことがこの稲荷神社の由来です。
お岩さんのお父さんがご兼任であったことから、伊右衛門という婿養子をもらいましたが、岩と伊右衛門は仲が良い夫婦であったとのことです。
江戸時代に流行った鶴屋南北作の「東海道四谷怪談」では、妻の岩を嫌った夫の伊右衛門が薬で岩 の顔を腫れあがらせ、その上に岩の死体を戸板に括り付け川に流す、そのあと岩の幽霊に苦しめられて。。。というとんでもない話しになっているのですが、どうしてこの良い夫婦がモデルになったといわれているのか不思議ですよね。
まあ、事実でないにしろ、その話がもとにこのお岩稲荷は観光スポットになったのですから、本人たちは別にしてめでたし、めでたし、なのでしょうね。
静かな住宅街にあるこの2つのスポット、散歩がてらのんびり訪れてみてはいかがでしょうか。